【保存版】ダイヤモンドの「カット」とは? 選び方について解説!
こんにちは、Happy Ribon店長の田中です。
A Diamond is Forever(ダイヤモンドは永遠の輝き)
これはデビアスグループで使われているキャッチコピーです。
ダイヤモンドに興味がない人でも一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
キャッチコピーにするくらいダイヤモンドの魅力はそのキラキラした輝きにあります。
ダイヤモンドには基準が存在する
ダイヤモンドには4Cという評価基準が存在します。
・カラット/キャラット(重さ)
・カラー(色)
・クラリティ(透明度)
・カット(研磨技術)
頭文字をとって4Cと呼ばれています。
この評価基準の中でも、『輝き』に一番影響があるのはカットです。
ダイヤモンドのカットは唯一人間の技術力に影響されます。
ダイヤモンドのカットグレードは、プロポーション(カットの総合評価)・ポリッシュ(表面の研磨の仕上げ状態)・シンメトリー(対称性)によって評価されます。
Excellent
Very Good
Good
Fair
Poor
カットグレードの中ではExcellentが最高品質のものとなっており、徐々にグレードが落ちていきます。
婚約リングとして人気が高いものはExcellentですが、ファッションジュエリーなどによく用いられるグレードとしてはGoodなどがリーズナブルでお手頃なものになります。
しかし、この評価は一定の比率や範囲で判断されたものであり、絶対的な価値基準ではありません。
同じグレードのものでも実際に見てみると輝き方が違って見えることもあります。
カットの種類
婚約指輪(エンゲージリング)で最も使用されているのは、ダイヤモンドを円形に58面体にカットしたラウンド・ブリリアント・カットです。
このカットは最も効率よく光を反射させるカットとして有名なカットです。
その他さまざまのカットが世界中に存在しています。
その中のいくつかをご紹介いたします。
オーバル・カット
楕円形のカット。
オーソドックスな形ではありますが、ラウンドに比べて少しレトロな雰囲気を持っています。また、色石に使われることも多いです。
ペアシェイプ・カット
「ペア」は洋梨という意味から由来しています。
涙のように見えることから「ティアドロップ」という呼び方もあります。
丸みのある女性らしさと先の尖ったシャープさも兼ね備えています。
マーキス・カット
フランス語で「侯爵」という意味です。
縦に細長く、両端が尖っているので指を細く見せてくれます。また、ダイヤの大きさもより大きく見せてくれます。
ハートシェイプ・カット
女性にぴったりの可愛らしいカット。
少し変化を求めたい方に人気となっています。
プリンセス・カット
カットの面が細かく、上品で美しいカットのからプリンセスという名前がついたようです。
カットが細かく欠けやすいため、取り扱いに注意が必要な形でもあります。
エメラルド・カット
エメラルドに多く用いられるカット。
割れやすいエメラルドのために考えられた、四隅が平らになっているカットです。
ラウンド・ブリリアント・カットが人気な理由
他のカットに比べてラウンド・ブリリアント・カットが人気の理由として、最も強く美しい輝きがあるということです。
ダイヤモンドの輝きは外側から入ってきた光が内側で複雑に反射することで生み出されます。その反射した光を最大限まで輝かせてくれるのがラウンド・ブリリアント・カットなのです。
この数学的に計算し尽くされたカットが人気の理由の1つと言えるでしょう。
ダイヤモンドの輝きと煌き
ダイヤモンドの大きな魅力の輝き。
輝きと言っても輝きには細かく分類されています。
輝き(ブライトネス)
ダイヤモンドから反射されて見える白色の光のこと。
この白い輝きはダイヤモンドの表面で反射した光と、ダイヤモンドの内部に入り込み反射して出てきた光が元となっています。
理想的にカットされたダイヤモンドはより明るい輝きを放ちます。
ファイアー(ディスパージョン)
ダイヤモンドに入った光が内部で屈折反射を繰り返しすると、ダイヤモンドが「虹色」になります。
白色ライトの下でダイヤモンドを動かすと、赤、青、黄、オレンジ色に煌めきを見ることができます。
光の波長の長さによってさまざまな色が生み出されるため、光が屈折する際に光の波長が分散し、虹色の輝きに見えるのです。
シンチレーション
幾何学的な模様で光が反射してダイヤモンドから煌めきや閃光が生じます。
この閃光をシンチレーションと呼びます。
ダイヤモンドが動いたりした際にきらきらと輝き、ダイヤモンド全体に明暗の 模様ができている状態です。
ダイヤモンドの研磨技術によって輝きが変わってきます。
最高のバランス
カットがExcellentのダイヤモンドはこれらが高水準で備わっています。
そして、ダイヤモンドの最大の魅力である、『輝き』と『煌き』が生まれるのです。
ハート&キューピット(ハート&アロー)
ダイヤモンドのカットでハート&キューピット又は、ハート&アロー(H&C)と呼ばれるものがあります。
これはダイヤモンドを専用のスコープで見ると確認することができる現象です。
ダイヤモンドの形がシンメトリーでカットバランスの良いものに限り、光の反射によってハートと矢(キューピッド)の形が浮かび上がります。
ダイヤの上面から見ると矢の形、下面から見るとハートの形に見えます。
アジア圏ではこれらのダイヤモンドが人気があります。
ただ、H&Cのダイヤモンドは暗く見えることもあります。
ダイヤモンドを見比べることが可能であれば、ぜひ見比べてみてください。
1個1個違うので、きっと面白いと思います。
カットグレードのExcellent評価
カットのグレードの最も高いExcellentにはその中にさらに細かい評価があります。
3EX(トリプルエクセレント)
「カットの総合評価」「ポリッシュ」「シンメトリー」3つとも全てExcellent評価となっているものを指します。
ダイヤモンドの輝きや煌きが最高の状態であり、ダイヤモンドの名に相応しい品質であると言えます。
ただし、この評価はダイヤモンドの鑑定書に記載はされていません。3つ全てExcellent評価のものをそう呼んでいるのです。
3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピット)
3EXに加え、ハート&キューピッドが見られるダイヤモンドです。
カットの対称性に優れており、これ以上ないほどカットが美しく最高級のダイヤモンドと言えます。
H&C EX(ハート&キューピット エクセレント)
ハート&キューピッドが出ていて、カットの総合評価がExcellent、ポリッシュとシンメトリーのいずれかがVery Goodのものです。
肉眼では3EX H&Cとの違いは見られないほど美しいカットです。
EX(ノーマルエクセレント)
カットの総合評価がExcellent、ポリッシュ、シンメトリーのいずれかがVery Good、ハート&キューピッドは見られません。
見た目としては他の3つに見劣りしないほどの輝きを持っています。
有名ブランドのカットグレード
一般的によく知られているジュエリーブランドではどのようなカットグレードのダイヤモンドが使用されているのでしょうか。
例えば、ティファニーでは3EXのダイヤが使われており、1500人近くの熟練された職人によってカットが施されています。
ブルガリやカルティエなどにおいてもExcellent〜Very Goodのグレードのものが使われていたりします。
中には会社独自の評価基準を設けており、その基準を満たすダイヤモンドのみを使用するブランドもあります。
一定以上のクオリティのダイヤモンドを使うことで、ジュエリーとしての輝きが増すことは間違いないでしょう。
まとめ
婚約指輪のような特別なシーンでは、Very Good以上。
理想をいえばExcellentがオススメです。
Very Good以上のグレードのものであればダイヤモンドの『輝き』を十分にお楽しみいただけます。
Very Goodグレードでも世界中の多くのジュエリーで婚約指輪の品質としてお薦めされているグレードです。
大事なことはお客様が自分の目で見た時に、ダイヤモンドらしい美しさをしっかりと感じれるグレードが良いでしょう。